植皮法

植皮法とは

医療器具タトゥーや入れ墨の中には、インクが皮膚の深くまで入れられているものがあります。体質やインクの入れ方によっては、脂肪にまで達していることもあるのです。
そういったときには皮膚ごとタトゥー・入れ墨を除去することになりますが、除去後の皮膚を縫い合わせるのが難しい場合に行われるのが、植皮法です。患者様の身体の他の部位から皮膚をもらい、タトゥー・入れ墨があったところを覆い、縫い付けます。

どこの部位の皮膚を使うか

一般的には、太ももやそけい部などの皮膚から植皮しますが、事前に患者様と相談させていただき、患者様にとって不都合の少ない、目立たない部位の皮膚を使用します。

植皮法の特徴

植皮法最大の特徴は、広範囲のタトゥー・入れ墨を短期間で除去できる点です。
またタトゥー・入れ墨を薄くするのではなく、皮膚を切り取る除去法ですので、色味に関係なく確実に除去することができます。
ただし、安全に除去するために、2回に分けて施術することもあります。

植皮法の種類

植皮法には、大きく分けて以下の3種類があります。患者様のご希望内容に合わせて、ご提案します。

メッシュ植皮

傷跡を網目状に残すことでケロイドのように見え、タトゥー・入れ墨除去の跡だと分かりにくくなります。広範囲の除去が可能です。

分層植皮

メッシュ植皮よりも狭い範囲の除去に適しています。境界線が目立ちにくいことも特徴です。

全層植皮・含皮下血管網植皮

分層植皮よりもさらに狭い範囲の除去に適しています。境界線が目立ちますが、中央部が比較的きれいに仕上がります。

 こんな方にお勧めします

  • 比較的広い範囲のタトゥー・入れ墨を除去したい方
  • 短期間でタトゥー・入れ墨を除去したい方

施術時間

ハガキ3枚の大きさで約60分。ただし、タトゥー・入れ墨の部位によって異なります。

痛み、腫れについて

局所麻酔のチクッとした痛みがあります。手術中に痛みはありません。
手術後数日間は、かゆみ、痛み、腫れが残る場合がありますが、次第に治まります。

注意点

  • タトゥー・入れ墨は完全に除去できますが、必ず傷跡が残ります。
  • 術後の経過観察のため、手術後1か月間は必ず数回通院していただきます。その後も、3ヶ月後、半年後にご来院の上、診察を受けられることをお勧めします。

植皮法の流れ

  1. 消毒、局所麻酔の後(場合によって、静脈麻酔を併用)、ダーマトームと呼ばれる機械で均一に皮膚を採取します。ダーマトームは、0.1㎜単位で採取する皮膚の厚さを調節できますので、必要以上に採取することはありません。
  2. タトゥー・入れ墨のある部位を切開し、除去します。
  3. 皮膚を移植・固定します。